クコ(枸杞)の実
クコ(枸杞)は
中国原産のナス科の落葉低木。
食用や薬用に利用されます。
薬膳に欠かせないクコの実は、
古来より滋養強壮の食品とされています。
有名な李時珍の『本草綱目』にも
長寿の妙薬 と記載されているそうです。
生薬としては
果実は 枸杞子(くこし)、
根皮は 地骨皮(じこっぴ)、
葉は 枸杞葉(くこよう)、などがあります。
枸杞子は
滋養強壮作用のほか、
血圧低下作用、抗脂肪肝作用、
視力減退によいとか、
老化防止や美肌効果がある
などと言われています。
地骨皮は
解熱、血圧低下、抗菌作用などが
あると言われています。
枸杞葉は
血圧の低下作用などがあると言われます。
クコ茶にして飲むことも。

[クコの実の栄養]クコの実には、
βカロチンが大量に含まれています。
アミノ酸やビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、
ニコチン酸なども含まれています。ほかにも
多糖類と呼ばれる解毒効果・免疫調整効果のある
成分も含まれています。
くこの実の効能として、
疲れ目や視力低下など目のトラブルに優れ、
老化防止や女性の肌質改善の効果のほか、
糖尿病、めまいや耳鳴り、
滋養強壮にも良いとされています。
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『クコの実』って、
杏仁豆腐や中国粥に入っている
小さな赤い実(ドライフルーツ)で、
お料理のプチ装飾みたいな存在かと思ってたら、
杏仁豆腐は元々は薬膳料理なのだそうです。
クコの実は単に色どりや飾りだけでなく、
薬膳の具として立派に活躍しているのですね!