彼岸
彼岸会(ひがんえ)のこと。
「彼岸会」は、雑節の一つで、
春分・秋分を中日とし、
前後各三日を合わせた7日間のことで、
この期間に行われる仏事のこと。
暦の上では最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」といいます。
今年の春のお彼岸は
3月17日 〜 3月23日です。
彼岸の間、各寺院では彼岸会の法要が行われます。
民間ではこの日、御萩・お団子・のり巻き・稲荷寿司などを作り、
お仏壇に供え、ご先祖様のお墓参りをする習慣があります。
お彼岸にお供えする、おはぎ と ぼたもち。
どう違うのかしらと思っていたら、
基本的に同じもので、
違うのは食べる時期だけだそうです。
漢字で書くと、
その季節に咲くお花に
見立てているのが分かります。
ぼたもち・・牡丹餅・・春に咲く、牡丹おはぎ・・・お萩・・・・秋に咲く、萩
春はぼたもち、秋はおはぎということですが、最近ではその区別も薄れているようです。
彼岸とは、
煩悩を脱した悟りの境地のことで、
煩悩や迷いに満ちたこの世を
こちら側の岸「此岸」と言うのに対して、
向う側の岸「彼岸」というそうです。
この日、太陽が真西に沈むので、
仏教の西方浄土説と結び付けたとされているそうです。
昼と夜の長さが等しいので、
仏教を尊ぶ中道の精神にかなったという説もあります。
仏教的色彩の濃い彼岸ですが
インドや中国にはみられない、日本独特のものといわれます。
「暑さ寒さも彼岸まで」とよくいわれます。
お彼岸は 季節の変わり目でもあり、
厳しい暑さも寒さも、やっと峠を越すころ、でしょうか。
過ごしやすい時期へと、季節はシフトしていきます。
