鮭
サケ目サケ科サケ属の魚。
やや黄みのピンク、ややくすんだピンク色を
サーモンピンクといいます。
魚肉の色から由来する色名というのは珍しいそうです。
鮭のピンク色は、カロテノイド系の色素なので、
加熱しても茶色にならず、きれいなオレンジ色になります。
<鮭の栄養>
秋鮭はミネラルやビタミンがバランスよく含まれ、消化吸収が良い良質なたんぱく質も豊富です。
鮭の栄養素は
ビタミンB群、ビタミンA、D、
アスタキサンチン、DHAやEPAなどです。
鮭の赤い色素成分であるアスタキサンチンは
抗酸化力が極めて高い栄養成分で、
ビタミンEの約550〜1000倍にも相当し、
活性酸素から体を守り、血液をサラサラにして
動脈硬化を抑制するといわれます。
鮭は川に遡上するとき紫外線を強烈に浴びて、
大量の活性酸素が発生しますが、
強力な抗酸化力を持つアスタキサンチンが
活性酸素を除去して鮭の身を守ってくれます。
アスタキサンチンは、
発がん抑制や糖尿病腎症の抑制、
眼精疲労改善、免疫機能向上、ストレス解消
などにも役立つといわれます。
アスタキサンチンを含む食品は他に、
えび、かに、いくら、すじこ、きんめだい等。
鮭には、風邪に対する抵抗力をつけるビタミンAや、
カルシウムの吸収を助けるビタミンD、
高脂血症や糖尿病、動脈硬化の予防・改善に有効な
ビタミンB群なども含まれています。
DHAやEPAは血液さらさら効果、
コレステロール低下作用、血圧降下作用、
脳の機能を高めるなの効果があります。
◆鮭は捨てるところがないと言われています。
○鮭の卵は、スジコ、イクラに。
○頭の軟骨(氷頭・ひず)は、
うすく切って、なますに。
○頭やアラは、かす汁やアラ煮に。
○中骨は、大根といっしょに船場汁に。
○胃臓は、めふんに。
○皮は、湯引きにして酢の物に。
どれも美味しそう。それに、
まるごと食べれば、栄養も完璧!